HIV-1感染症治療薬と抗HIV治療薬による「多剤併用療法」が、優れた治療効果を示しています。

HIV治療の概要と目的

現在、HIVウイルスに感染した場合に完治を目指せる有効な治療法は確立されておらず、
HIVの治療体内に侵入したHIVウイルスの増殖を抑えて免疫力を回復させながらそれを維持していく事を目的とした治療がメインとなっています。

 

一般的にHIVウイルスに感染した場合でも体内のウイルス量が増えなければエイズを発症させることなく、生命を繋ぎ止める事が出来ると考えられています。
そのため、HIVウイルスへの感染が判明したらウイルスの増殖を抑えてエイズを発症させない為にも、可能な限り早期に治療を始める事が重要とされています。

 

最近ではより副作用の少ないHIV治療薬も開発されており、以前に比べるとHIV感染患者の平均寿命も飛躍的に延びています。

 

HIV-1感染症は人の体内に侵入したHIVウイルスが人の免疫細胞に感染して破壊し、最終的に免疫力が失われるという症状になりますが、HIV治療ではウイルスの増殖を抑える為に「HIV-1感染症治療薬」を使用して治療を行います。
現在、HIV-1感染症治療薬として認められている薬剤は約25種類ありますが、合剤を含めると31種類ほどのHIV-1感染症治療薬が認可されています。

 

 

HIV-1感染症治療薬の種類と作用点

現在、日本では合剤を含めるとおよそ31種類のHIV-1感染症治療薬が認可されていますが、もっとも一般的なのは「プロテアーゼ阻害剤」「逆転写酵素阻害剤」「インテグラーゼ阻害剤」など複数のHIV-1感染症治療薬を使用して行う治療法です。

 

現在、抗HIV治療薬を複数組み合わせる事によって治療効果が高まる事が分かっていますが、医学界ではこの治療法を「多剤併用療法」と呼んでいます。

 

多剤併用療法は非常に優れた治療効果を示しており、HIV感染患者や既にエイズを発症した患者の予後を大きく改善する事に成功しています。
この多剤併用療法が行われるようになってからはHIV感染症による死亡者の数はおよそ「3分の1」に減少したと言われています。